アニメ『いじらないで長瀞さん』の先輩すき。
ここからは妄想になるんだけど……
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たぶん先輩はのちのちネットで知り合った褐色童顔絵師さん♂とTwitterで交流を続けるうちに仲良くなり、年も近く絵にかける情熱も同じで共感できる点ばかりということもあって、二人っきりでオフ会開催したり頻繁に自宅に遊びに行くほど親睦を深めてく。
またどことなく褐色童顔絵師さんは長瀞を短髪男子化したような軽快でいたずら好きな猫っぽい性格で、そのうえ長瀞のようなサディズムめいた要素を感じさせないフラットないたずらっ子気質もあって、先輩は彼にDAN DAN心魅かれてく。
あるとき、
「先輩さんって女装似合いそうっスよね~僕もよくやってるんスけどお女装自撮りを参考資料にするのお勧めっスよ」
と先輩は彼に長瀞と同じ声音と口調でそそのかされ、ついつい断れきれなくなり流れで女装することに。
そんな感じに参考資料入手という名目で先輩の自宅で絵師さんも一緒に女装することになるも、ウィッグつけた褐色絵師さんは長瀞そっくり。
「せんぱぃだぁーーいすきっス」とそのまま不意打ちで背後から抱き着き&耳元でねっとり愛を囁かれ不可抗力勃起する先輩。
と冗談っぽい囁きを冗談として受け流そうとした先輩だったが、思春期男子なら絶対に逆らえぬ倒錯女装薔薇園の背徳愉悦に捕らわれ、そのまま長瀞似カマレズ絵師と淫靡な雰囲気に流され女装レズケツホモセックスをコンドームを使わずにナマでシてしまう。
以後、先輩は自分のナヨいとこ全てを「女の子みたいで可愛いっスよぉ」と肯定し、キモチイイことをたくさん教えてくれる長瀞似絵師♂のことしか考えられなくなり、自分をバカにする感じで日常的にいじりまくってくる長瀞♀のいじりに次第に露骨に苛立ちや不快感を見せるようになる。
やがてその明らかな反応の変化にいつしか長瀞は違和感を不吉な形で感じるようになってく。
先輩の年下の女子に強く抗議すらできないナヨナヨへなへな欠点すら愛おしく感じてる長瀞からしたら、先輩へのいじり――――もとい歪んだ好意の裏返しを続けれなくなってしまうのでは?
彼がその行為を拒絶するようになるのだけはありえない。あったとしてもそれは絶対に望まない未来。
いじりへの抗議ができないナヨナヨへなへな人間だからこそ、先輩は先輩なんだ。
だからきっと先輩はいつまでたっても私が望むナヨナヨへなへな人間でいてくれる、いてくれなきゃ困る…!
先輩の変化なんてきっと気のせいだと自分に強く言い聞かせながら、長瀞はいつものノリで先輩をいじり倒そうとするも、彼はついには汚らわしいものを見下すかのような嫌悪に近い眼差しを心的余裕をもって彼女に向けた。
きっと先輩は初めて自分の弱い部分を受け入れてくれた長瀞似絵師♂の存在、崇高さ、愛おしさのすべてを紛い物の下らない言動で侮辱されたかのような感覚を覚えたのだろう。
そして彼女にナイフの刃のように鋭く冷たい一瞥を投げかけ、
「あのさ…ウザいんだけど、そーいうの。いいかげんやめてくれない?」
と冷たく突き放した。
「え……先輩………………?え、えっ??」
そのまま背中を向けて無言で去っていく先輩の言動が信じられなかった長瀞は
「ナ、ナヨい先輩…がっ…こ、こ、こんなこと言うはずないしっ…アハハハハハハ…っ」
とこぼれそうな涙を必死に瞼に湛え、折れかけた心を慰めんと震える声で自分に言い聞かせる。
違う、これは嘘だ。きっと何か悪い夢とかだ。あの弱っちょろい先輩がこんなことを私に言うはずない…!
いつもいじってくる私にちょっとした演技で仕返ししてやろうって魂胆に決まってる…!
その時、いつもつるんでる同級生のギャルたちから「これってアンタの彼氏(笑)に似てるよねww」とキャプ画像付きメッセージがLineで送られてきた。
高まってく鼓動の不協和音と不吉な予感――――
長瀞はスマホ画面に映るその送られた画像を見た。
そこには自分そっくりの髪型、目つき、顔つき、肌の色な見た目の女装したカマレズ野郎と、いつも特別な感情を向けてきた先輩にそっくりな女装したナヨナヨよわよわカマレズ野郎が競泳水着着て、勃起したペニスを兜合わせしながら恍惚そうに顔を蕩けさせてた。
「……………………………………………………うそ」
いつだって間近で先輩をいじって楽しく共に時間を過ごしてきた長瀞だからこそ、その画像でアホ面でホモ勃起してる同性愛者が「先輩似」ではなく「先輩本人」だということも瞬時に判別がついた。
「あははっwウケるっスねwwwww
ナヨナヨしててオカマみたいって思ってた先輩がっwホントに女装好きのオカマだったとかw
し、しかもホモだったなんてw
…………………ホ、ホモだったんすね先輩っ……つまっ…つまり、じょっ…女子には全く興味なかったってことっス…よね……
それって…………………………………………
こっ…ここは笑っとかないと損ですよねぇ…w
あはっ…ははは……………はははははははははははは…………………………………………………………………………ぅっ」
抑えきれなくなった感情が堰を切ったかのように溢れ出し、長瀞の頬をとめどなく涙が伝っていった。